だから、笑わないで。
リンくんはおそらくお母さんが淹れたであろう、コーヒーのカップを静かにおいて言った。
「…………ん、なんか買い忘れがあったみたい……それよりなんか手伝うよ」
「え、いいよ、悪いもん!」
リンくんはそう?とすこしすねたようにソファにまた座った。
それをみて可愛いと思ってしまったあたしは思わず笑う。
「………ん、なに笑ってんの」
「えー、別にぃ?」
クスクスと笑いながらあたしは洗い物を済ませるとリンくんのとなりに座った。