だから、笑わないで。
お前はお人好しすぎるんだよ。
でも…そんなお前が好きだった。
「レン!レン!」
リンは俺を必死に呼び続ける。
なんでそんなに焦ってるんだ?
俺は目元にある水をぬぐった。
「…………なんだリン、どうした」
「こっちのセリフだ!なんでそんなになるまで我慢するんだよ」
「……は…なんも我慢してない…大丈夫」
笑顔をみせる俺に、リンはなにか言いたそう。
「さっ、もう帰るぞ。夕食なくなる」
「………うん」
俺たちはならんで帰った。