だから、笑わないで。
「…あっつ…」
「憂~っ、飲み物買いいこーっ」
憂が汗をぬぐっていると、めぐがそう声をかけた。
「いくー!」
憂は財布をもっていなかったのでめぐが憂のぶんもかってくれた。
めぐはイチゴミルク。憂はオレンジジュース。
めぐに買ってもらったオレンジジュースを飲みながら憂はきょうしつへ戻った。
「憂♪」
「…杏子……!」
廊下で杏子とすれ違う。
杏子は次体育だからか体操着だった。
「憂汗ベトベト!これ使って」
杏子はハンカチを憂に渡すとじゃね!と言って慌てて去った。