だから、笑わないで。



「めぐはいいなあ~英語ができて」
「あは、そんなできてないけど」
「トップじゃん!」
「んー、まあ将来英語関係のしごとにつきたいからさっ。これくらいはガンバんないと」




そう言うめぐは、キラキラとした笑顔で笑っている。




「めぐは大学どこいくの?」



英語関係だからきっと難しいとこ行くんだろうなあとおもいながら憂は聞く。



「…んー…憂は?」



めぐはちょっと考えてから逆に憂に質問をした。


「あたしぃ?あたしはぁ…一応K大かな…」
「えっ、なんでK大?」
「総合学科あるからいちばん無難かなって」
「え~ユメあるじゃん、憂にも」
「え、ないよお」
「ううん、あるよ。憂にぴったりのユメ。一年のとき、それに向かって頑張ってたもん」



めぐはそういって憂ほあたまをくしゃぐしゃと撫でた。




「それにむかって頑張りなっ」




めぐは今日いちばんの笑顔を見せた。






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