だから、笑わないで。



~♪



「…ん…」




次の日。
アラームが鳴って目をさますと、憂はリビングへ行く。
親はいなかった。




洗面をし、制服を着ていつも通り外へ出る。
駅にいそぐなか、憂は見てしまった。











レンの姿を。











きんいろに輝く、レンの髪。
ねむそうな顔をして、あくびをする。
ネクタイはしていなく、セーターをきている。






「………レンくん…」






憂の頬に、静かに涙が伝った。



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