だから、笑わないで。
―第十六章―リンside
不思議な夢をみた。
俺が珍しくレンに強きで話していた。
実際のところ、レンは上村美亜のことは本気じゃないんだろう。
みてればそれくらいわかる。
憂がまだ忘れられないところか。
憂とレンが別れた理由も薄々気付いてきた。
俺の気持ちに気付いたか。
だとしたら俺は最悪なやつだな。
でも、レン。
おまえがそこまでするなら俺も正々堂々とぶつかる。
憂に気持ちを伝える。
だからお前も伝えるんだ。
どっちに転んでもせめない。