だから、笑わないで。
決めたからには伝えにいこう。
俺とレンのこのギクシャクした関係ー。
こんなの、フェアじゃないよな。
俺だけ憂の傍にいるのは卑怯だよな。
レンの部屋の前に立ち、ノックをした。
返事はない。
ドアをあけるとレンはいなかった。
でもカバンはある。
ということは…?
俺は下におりてみた。
シャワーのおとがかすかにきこえる。
俺は念のためレンにメールを送ってリビングへ行った。
「おはよう、カリン」
「おはよー」
「朝ごはんもうすぐできるから」
「うん」
机の上にあったトーストをかじりながら適当にチャンネルをまわす。
朝はニュースばかりだ。
まあ、当たり前か。
テレビを消すと同時に朝食が出来上がる。