だから、笑わないで。
久しぶりにレンと歩く道。
たわいのない話をした。
テレビのこと、クラスのこと、体育のこと。
レンはとても嬉しそうに話した。
俺も色々はなした。
あっという間に学校につく。
憂と杏子にはあらかじめ今日は一緒に登校出来ないとメールしておいた。
「じゃあな、リン」
「うん。またね」
レンの明るい髪はいつなおるのか。
上村美亜とはいつ別れるのか。
聞きたいことはいっぱいあった。
でもすべてレンざ決めることだ。
レンに任せよう。
席につくと、ぼーっと窓の外を眺めた。
特にやることがないときは外を眺めるか、本を読んでいるかだった。