だから、笑わないで。




あの日から、リンくんは変わってしまったんだ。


「憂…考えすぎ。俺、ちゃんと笑ってるし」
「………あたしは」
「……ん?」
「リンくんがかなしいと、あたしもかなしいよ……!!」


そういって叫んだ瞬間、熱いものが頬を伝った。

あたしは気づけば涙を流していた。


「……ずっとずっと…はなしてくれなくて…!雪が降ったあの日…リンくんは変わった………!!」


あたしは言った。


でも…





本当に変わったのは、誰?
リンくん?





それとも…あたし?






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