だから、笑わないで。

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「うーいっ」
「ひゃあ…っ」
「今日元気ないな？」



帰り道、会話が少なかったのか、レンくんがいきなりだきついてきた。



「…そっ…そうかな…っ？」
「……んー…うん」
「…リンくん…どこいっちゃったんだろ…」


あたしは髪をすこしいじりながら言った。


「……あー…リンかー」


レンくんもふっと悲しい表情になった。


「…リンは…じぶんの感情おさえこんじゃうやつだからな…俺のこと嫌ってるのかもしれない」


レンくんは下をむき、めずらしく弱気だ。


「……え…それはぜったいないよ…」
「……いや、あり得る」


ほんとにそう思っているのか、レンくんは綺麗な顔を歪めた。


「……てゆーか…リンくんって基本人間嫌いでしょ？」
「うん、前言ってたわ。めんどくさいって」


あたしとレンくんは手を繋ぎながら、リンくんのことを話し合った。