だから、笑わないで。
「…………でも」
レンくんははっとしながら足を止めた。
「…杏子……杏子とは打ち解けてるっぽいよな」
「………え……?」
「だって雰囲気とか似てるし。ふたりで消えるとか多いし…もしかしたら杏子は俺らよりリンのことをしってんのかも」
「………………」
確かにあたしはリンくんのことを全然わかってないと思う。
いっぱいたすけてもらっちゃってるのに…
でも…あって間もない杏子のがわかってるってゆーのはどうなんだろう…
モヤモヤするな。
「ん!ついたよ、憂!俺帰ったらリンにきーてみるわ!だからんな落ち込むな」
あたしの家までくると、レンくんはあたし顔をみて笑顔でいった。
やっぱレンくんにはわかっちゃうんだなぁ…
レンくんを見送ってからあたしは家に入った。