だから、笑わないで。
「レンくんらしい!それより、どこで時間つぶす?」
「……無難に服とかみてよっか~」
そう言うと二人は一泊ぶんの大きなバッグをもち、移動した。
………………………
………………
「おい、レン。用意できた?」
「あとちょっと!」
「もう待たせられない。もう1時間になるんだぞ」
「あー、ごめん!!」
「あーもう、俺先いって謝ってくる」
リンはレンの返事も聞かずに、自分のカバンをもって家を出た。
二人と連絡をとり、合流すると喫茶店に入った。
リンは遠慮するふたりの飲み物を頼んだ。
「おまたせしました。ピーチティーです」
「あっ、はい」
「こちら、アイスティーになります」
「あ、わたしです」
リンは憂と杏子の好きな飲み物を知っていた。
だからそれを注文したら、ふたりとも驚いてた。
「リンくんはなにも飲まないの?」
「うん…どうしようかな」
「アイスコーヒーでしょ?」
「…………よくわかったね」
「幼馴染みだもん。今度はあたしが頼んであげる!」
ぴたり、とリンの頼もうと思っていたアイスコーヒーを当てると、そのまま注文した。