だから、笑わないで。




そんな願いもむなしく、俺たち四人はまた同じクラスになってしまった。



レンはとても嬉しそうに、憂としゃべっていた。



憂が笑うたび、泣くたび、恥ずかしがるたび、眠るのを見るたび、俺はいてもたってもいられなくなる。
その笑顔を全てを、自分のものにしたくなる。
手に入れたくなる。




それは、望んではいけないことだと、分かっていながら。




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