だから、笑わないで。
数時間後。
空のボトルは8本。
爆睡するレンを解放する憂と、尚飲み続けるリンをとめる杏子がいた。
「リンくん、もうやめよう。ほら、向こういって寝ようか?」
杏子の問いかけもむなしく、リンは段々とワインを飲み続ける。
「リンくん!だめだってば!!」
杏子はワインを奪うと、となりの寝室につれていく。
レンのとなりの布団におしこみ、言った。
「ヤケになるのはわかるけど、これはからだに悪いよ!!」
リンは布団を頭までかぶり、眠ってしまった。
よほど酔っていたのだろう。
「…はー…憂、大丈夫?」
「うん、やっと眠ってくれたよ~」
「ならわたしたちも眠りましょう。疲れちゃったね」
「あはは、ほんとだね」
憂は笑いながらパチンと電気を消した。
「おやすみ」
「おやすみ…」