だから、笑わないで。




俺はびっくりする。
そんなに嫌だったのか。
オロオロしていると憂が言う。



「……あたし……なんかでいいのお…っ…?」



憂は制服で涙を拭いながら聞く。
俺はフッと笑いながら言った。



「憂じゃなきゃ駄目。憂じゃなきゃ無理」


ちゅっと軽くおでこにキスをする。


「…………っ………はい…………!」




頷きながら言った憂に俺はどうしようもなく愛しさを感じた。




「………一生一緒…約束」




俺はそう言って小指を差し出す。
憂も泣きながら小指を差し出し、小指を絡め合う。



「…………ゆびきりげんまん…」
「……………」
「……………ずっと一緒……約束するよ」
「………うん………うん…っ……」



憂はその言葉に泣きながらコクコクと頷いた。



「…………愛してる……憂」




俺はもう一度いって、深く深くキスをした―――






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