だから、笑わないで。
レンは憂にメールを送った。
屋上にくるようにと。
「………………」
すぐに憂はやってきた。
憂は黙ってレンの横に腰をおろす。
「……俺…しばらく真剣に調べてみる。リンのこと…だから、いままでみたいに一緒に学校に行ったり、帰ったり、しゃべったり、はなくなるとおもう。ごめんな」
「………距離おくってこと……?」
「…………そういうことになるね。でも、これを乗り越えればずっと一緒だから!距離おいてる間もメールはするし、電話もする。ただ、リンに俺が必死になってるとこみせないと、心を開いてくれない気がして…」
レンは憂の手を握った。
ペアリングが重なる。
「………そうだね…あたしもリンくんのことすきだから……あたしも調べてみる」
憂は納得して頷く。
ふたりはしばらく触れないことを誓うと、深いキスをして別れた。