だから、笑わないで。




それからレンはちょっとずつリンに近づいていった。



レンは眠い目をこすりながら朝早く起きてリンを待った。



「リーン!おはよ!学校一緒に行こうぜ!」
「…………もう起きてんの」



レンはリンにあいさつをすると、あくびをしながらリビングに入った。
クーラーが効いていて、気持ちいい。
寝起きのリンはTシャツにジャージだった。



「カリンおはよう!」
「…………おはよ」
「母さん、俺も食べる!」



レンも席に座り、ふたりで仲良く朝食を食べた。



「いこーぜリン!」
「…………憂は?」
「ん~、距離置いてる!」
「は?なんで」
「ほらっ、はやく行こうぜ!」
「おいレン」





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