だから、笑わないで。




そしてふたりは憂とレンのことをはなしはじめた。
連絡がとれないふたり…
行きそうな場所をチェックしていったが、わからずに教室へ戻った。
リンと杏子が並んで廊下を歩いていると、担任に声をかけられた。




「笑原!」
「…………先生」



担任は笑顔でよってくる。



「レンだけどな、連絡とれたんだ。ああ、もういまさっきだな。電話したら出て、寝てたそうだ。全く人騒がせなやつだな!」
「…………え、そうなんですか…………憂は?」



リンはメールや電話をしてもかえってこなかったため、おどろいた。




「まだだな。まあ、寝てるだけかもしれないがな!はっはっはっ」
「………………」




憂にかぎってそれはないと思いつつも、担任にお礼をいって別れた。





< 91 / 194 >

この作品をシェア

pagetop