だから、笑わないで。
そしてふたりは憂とレンのことをはなしはじめた。
連絡がとれないふたり…
行きそうな場所をチェックしていったが、わからずに教室へ戻った。
リンと杏子が並んで廊下を歩いていると、担任に声をかけられた。
「笑原!」
「…………先生」
担任は笑顔でよってくる。
「レンだけどな、連絡とれたんだ。ああ、もういまさっきだな。電話したら出て、寝てたそうだ。全く人騒がせなやつだな!」
「…………え、そうなんですか…………憂は?」
リンはメールや電話をしてもかえってこなかったため、おどろいた。
「まだだな。まあ、寝てるだけかもしれないがな!はっはっはっ」
「………………」
憂にかぎってそれはないと思いつつも、担任にお礼をいって別れた。