そして優しい~番外編~
「真実ちゃん」
「うわーっ」
やっぱり、怖い!
名前を呼ばれただけなのに、続きを聞くのが怖くなって、思わず耳を押さえてしゃがみ込んでしまった。
何やってんだろう、私。
分かっていた筈なのに、ここまできて怖いだなんて……。
きっと先輩だって困っているよね。
そのままの姿勢で深呼吸を数回して、気持ちを落ち着けた。
ここで答えを聞かないと……私が告白した意味がなくなってしまう。
私はケジメをつけて、前に進む為に決心したんだから。