君が恋に落ちるまで。




「 彼女の好きなカクテルくらい
  一緒に飲めるようになれば? 」


「 ・・・・いつもの 」




憎たらしい親友を睨みつければ
苦笑してすぐにいつものカクテルが
目の前に出てきた。




「 ははっ!!いい飲みっぷり 」


「 ・・・・・・うるさい 」




俺は酔わない。




酔いたくても、酔えない。
今くらいは思いっきり酔って
それこそ全てを忘れたい。




「 ・・・・そういえば 」


「 なに? 」


「 瑞穂ちゃん・・・制服着てたな 」




確か彼女は成人していたはずだ。
マンションからも近い高校の
制服だったし、もしかして
彼女は高校生なのだろうか。





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