君が恋に落ちるまで。
「 いや、ていうか、なんで今更? 」
「 は? 」
「 そんなの一目見れば分かるだろ 」
・・・・一目、見れば。
そういえば、何で俺は制服姿の
彼女をすぐに”彼女”だと
認識できたんだろう。
制服なんか、着てるはずもないのに。
「 慧くんが、居たからかな・・・ 」
「 慧? 」
「 彼女の彼氏だよ 」
「 あー、浮気してた彼氏くんね 」
彼女は本当に高校生なんだろうか。
今更そんなことを思っても
すぐ隣に居た彼女の服装に
目が行かないほどに、
きっと、俺は─────────────