君が恋に落ちるまで。




「 いや、ていうか、なんで今更? 」


「 は? 」


「 そんなの一目見れば分かるだろ 」




・・・・一目、見れば。




そういえば、何で俺は制服姿の
彼女をすぐに”彼女”だと
認識できたんだろう。




制服なんか、着てるはずもないのに。




「 慧くんが、居たからかな・・・ 」


「 慧? 」


「 彼女の彼氏だよ 」


「 あー、浮気してた彼氏くんね 」




彼女は本当に高校生なんだろうか。
今更そんなことを思っても
すぐ隣に居た彼女の服装に
目が行かないほどに、







きっと、俺は─────────────







< 108 / 245 >

この作品をシェア

pagetop