君が恋に落ちるまで。




今の言い方は、まるでいつも
キスをしているみたいで、
ついでに目も逸らした。




「 ・・・・瑞穂ちゃん 」




溜息交じりなその声は
色っぽくて、熱っぽくて、
顔を逸らそうとしたけど
悠也さんの手がそれを
許さなかった。




「 煽っちゃだめだよ 」


「 そ、んなつもりじゃ・・・っ 」




否定しようと悠也さんを
見上げて口を開いた途端
すかさず悠也さんが口を塞いで、




「 ・・・可愛い 」




ふっ、と笑った悠也さんが
キスの合間に何度もそう言って、
甘くて熱いキスに段々
意識が朦朧としてきた。




「 ・・・おやすみ 」




そう言った悠也さんが、最後に
深いキスを落としてきて、
身体から一気に力が抜けていった。





< 139 / 245 >

この作品をシェア

pagetop