君が恋に落ちるまで。
そう言って、彼は笑った。
よく意味が分からなくて
首を傾げていたら、
──────────グイッ
「 ・・・やっ・・・!!! 」
小さく溜息を零した奏多さんが
後頭部に手を回して引き寄せられる。
同時に奏多さんも近づいてきて、
あたしは咄嗟に強く目を瞑った。
「 言っただろ?直感だって 」
触れるか触れないかのところで
止まった彼がそう言って、
頬を流れるあたしの涙にキスをして、
”しょっぱいね”と舌を出した。