君が恋に落ちるまで。
─────────好きだよ、瑞穂ちゃん。
「 ・・・・ッ 」
慧ばっかりだった頭の中に
あの夜から悠也さんが入ってきて、
こうしてあたしがぐちゃぐちゃに
なるたびにふっ、と過ぎる。
優しい笑顔と、言葉と、
全身であたしを甘やかして
ずっと欲しかったものを
一番最初にくれた人。
「 ・・・・・・・・悠也さん・・・・っ 」
会えない、と思うと苦しくなる。
だけど、会ってしまえば
あたしはきっと甘えてしまう。