君が恋に落ちるまで。




「 加奈! 」


「 瑞穂~っ 」




本当に、あっという間だった。




悠也さんの言った通り、
花束や手紙を貰うたびに
実感して、泣きじゃくっていた
加奈の方へ行けばすぐに気付いて
抱きついてきた。




「 これかもよろしくね? 」




”これが最後なんかじゃないよ”と
加奈はあたしに言って、頷けば
再度強く抱きしめられた。




「 ・・・・加奈 」


「 なに? 」


「 あたし、ちゃんと伝えるよ 」


「 悠也さんに・・・? 」




加奈に全てを話せたのは慧と
別れた次の日だった。
”電話、待ってたのに”と
少し怒った加奈に謝りながら
慧とのこと、悠也さんとのこと、
全てを話した。






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