君が恋に落ちるまで。
”応援するよ”と言って
この二ヶ月間背中を押してくれたけど
あたしはなかなか前に進めなくて
それでもやっぱりこうして、
「 頑張ってね! 」
そう言って背中を押してくれる
加奈は、本当に優しくて、
あぁ、もう学校で会えないのか。と
今更思って、
「 瑞穂っ・・・ 」
耐え切れずに泣き出してしまった。
そんなあたしをぎゅっ、と
抱きしめながら
「 行っておいで?それで伝えて、
後日あたしに報告、ね? 」
「 うん・・・ッ 」
ポンッ、と叩かれた肩。
裏門の方へと足を向けて
人ごみの中、あたしは走っていた。