君が恋に落ちるまで。




「 瑞穂ちゃん 」




落としていた視線を上げれば
悠也さんの手が伸びてきて




「 ・・・泣かないで? 」




濡れた頬を、指先で拭った。




「 なんだか色々思い出したみたいだね 」


「 ・・・・ッごめ、なさ・・・ 」










───────────慧が居るはず、ない。






あたしも、悠也さんも、
昨日は最悪な気分だったのに。
酔い潰れたあたしなんて
放っといてもよかったのに、
どうして・・・・・








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