君が恋に落ちるまで。










「 例えば、傷を癒すため・・・とかね? 」




ザワザワと、胸の奥がやけに
騒がしかった。
どこかで警報が鳴っている気がした。










「 俺に堕ちてみる? 」










細い指先が、輪郭をなぞって
首筋へと下りて行く。










お酒のせいで、頭が痛い。
この甘い空気に目眩がする。
これは全部”お酒のせい”。











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