君が恋に落ちるまで。
「 ねぇ、瑞穂ちゃん 」
「 ・・・なんですか? 」
「 瑞穂ちゃんて、いくつ? 」
お風呂を借りて、置いてあった
スウェットとTシャツ。
悠也さんはあたしよりも大きいし
体つきもいい。
だから、さすがのあたしでも
借りた着替えは大きかった。
「 ・・・20歳です 」
「 へぇ・・・もっと若いと思った 」
そう言って笑う彼から思わず
視線を逸らしてしまった。
本当は高三の未成年。
言ってしまえば、なんだか
もう悠也さんの顔が見れない気がした。
「 ゆ、悠也さんは? 」
「 俺は24歳 」
年齢を聞いて、優しい口調と
余裕な表情、落ち着いた彼に
納得した自分がいた。