君が恋に落ちるまで。











届けないといけないな、と
思いながらも、俺はその
時計をそっと引き出しの中にしまっていた。












────────────会える、だろうか。







忘れ物があるから、と
”これ”が口実になって
また彼女に会えるのなら。







・・・・俺は、どうしようもないな。







自分に呆れながらも、
俺は彼女に電話をしていた。







< 83 / 245 >

この作品をシェア

pagetop