君が恋に落ちるまで。
───────────ヴヴ..ヴヴヴ
いつの間にか寝ていたらしく、
携帯のバイブ音で目を覚ました。
「 ・・・・もしもし? 」
『 悠也、開けて 』
「 ・・・・お前は・・・ 」
どうして連絡なしに家に来るんだ、と
ダルい体を起こし玄関の鍵を開ける。
勝手にドアが開いて、間から顔を出した
奏多を少し睨んだ。
「 なんだ、寝てたの? 」
「 ・・・・そうだよ 」
悪気はなかったらしく、
何度か謝りながら部屋に入ってきた。