ヒコーキ雲に乗って
芽生え
春の始まり
第一志望だった4年制大学に入学して早2年が過ぎようとしていた。
2年間で私がしてきた事と言えば、アルバイト、適当な試験勉強、旅行、遊び、適当な恋愛ぐらいだろう。
2年間、それなりに楽しかった。
だけど、それなりは所詮、それなりだ。
高校時代は、とにかく毎日が充実していた。
毎日放課後遅くまでクラブ活動に精を出し、勉強も恋愛も全てに全力投球だった。
だけど、大学に入学し何となく目標意識を失ってしまった私は、自分でもびっくりするぐらいに何事も要領よく、適当にこなす人間になってしまっていた。
このままじゃダメだと思いつつも、何に目標を見出せば良いのかわからず、楽しい事に流されてる日々を過ごしていた。
「そういえば、そろそろゼミ何にするか決めなあかんよね。」
いつもの様に、3人で学食で下らない話をしていた時、唐突に夏海が言い出した。
「あーそういやそうやね。面倒くさーい。何か楽に単位くれるゼミがいいなー。」
貴子が答える。
私達が所属する経済学部では、3回生から卒業までの2年間、必ずどこかのゼミに入らなければならない仕組みになっている。
担当教授によって、課題の多さも卒論の難しさも違って来るので、たかがゼミだと適当に選んだら、後からエラい目に遭う事は、先輩達からの話でわかっていた。
「でも楽なゼミは、落ちる可能性高いから危険やんな。」
楽=人気があるという事なので、当然志願者の数が募集枠を超えれば選考が行われる。
選考に通ればラッキーだが、ダメだった場合、応募が募集枠に満たなかった不人気=しんどいゼミにしか入れなくなってしまうのだ。
私と貴子と夏海は入学以来、授業に出るにしろ、旅行に行くにしろ、買い物をするにしろ、だいたい3人一緒に行動して来た。
だから今回も自然と3人で同じゼミに入る流れになると思い込んでいた。
2年間で私がしてきた事と言えば、アルバイト、適当な試験勉強、旅行、遊び、適当な恋愛ぐらいだろう。
2年間、それなりに楽しかった。
だけど、それなりは所詮、それなりだ。
高校時代は、とにかく毎日が充実していた。
毎日放課後遅くまでクラブ活動に精を出し、勉強も恋愛も全てに全力投球だった。
だけど、大学に入学し何となく目標意識を失ってしまった私は、自分でもびっくりするぐらいに何事も要領よく、適当にこなす人間になってしまっていた。
このままじゃダメだと思いつつも、何に目標を見出せば良いのかわからず、楽しい事に流されてる日々を過ごしていた。
「そういえば、そろそろゼミ何にするか決めなあかんよね。」
いつもの様に、3人で学食で下らない話をしていた時、唐突に夏海が言い出した。
「あーそういやそうやね。面倒くさーい。何か楽に単位くれるゼミがいいなー。」
貴子が答える。
私達が所属する経済学部では、3回生から卒業までの2年間、必ずどこかのゼミに入らなければならない仕組みになっている。
担当教授によって、課題の多さも卒論の難しさも違って来るので、たかがゼミだと適当に選んだら、後からエラい目に遭う事は、先輩達からの話でわかっていた。
「でも楽なゼミは、落ちる可能性高いから危険やんな。」
楽=人気があるという事なので、当然志願者の数が募集枠を超えれば選考が行われる。
選考に通ればラッキーだが、ダメだった場合、応募が募集枠に満たなかった不人気=しんどいゼミにしか入れなくなってしまうのだ。
私と貴子と夏海は入学以来、授業に出るにしろ、旅行に行くにしろ、買い物をするにしろ、だいたい3人一緒に行動して来た。
だから今回も自然と3人で同じゼミに入る流れになると思い込んでいた。