地味なあの子は鬼狩り少女2 〜千年霊樹の後継者〜
すると、
「………だよね」
何かを確かめるように、うんうんと一人で頷く神無ちゃん。
……でも、おかしいなぁ。
『鬼』かどうかなんて、倒した人の方がわかりそうなもんなのに。
「………?」
その違和感に、首を傾げた瞬間。
「神無姉ちゃん来たって本当!?」
そんな声と共に、家の奥の方から足音が近づいてきて。
「神無姉ちゃーんっ!!」
そう言いながら玄関へと顔を出したのは、あたしの弟だった。