地味なあの子は鬼狩り少女2 〜千年霊樹の後継者〜



……と思ってたら。

『琥珀。早く行かないとヤバい』


…樹兄さんが少し青ざめた顔で、口を開いた。

…って、話かけられたのはあたしかぁ。


「なにが……?」

樹兄さんの言いたい事が分からず首を傾げると、



『父さんが、腹を空かせて琥珀を待ってるぞ』



衝撃の一言がやって来た。

顔から血の気が引いていく。


「……か、神無ちゃんごめん!!先に家に入ってるね!!」

焦りを感じたあたしはサンダルを脱ぎ捨てて、父さんが待っているリビングへダッシュ。




< 130 / 289 >

この作品をシェア

pagetop