地味なあの子は鬼狩り少女2 〜千年霊樹の後継者〜
ただ、
『やったー!!』
「……はしゃぎすぎ」
この二人の掛け合いに、たまーに入れないのが悔しいだけで。
「よしっ、ほら行こう!!」
あたしは神無ちゃんと樹兄さんの間に割り込み、
「まずは霊樹だね!!」
神無ちゃんの手を取った。
細い腕につけられたブレスレットがキラッ、と光を反射する。
それを横目で見ながら、そのままズンズン歩き出した。
「………?」
あたしの行動の意味がわからず、首を傾げる神無ちゃん。
でもそれはあえて無視!!
あたしは、神無ちゃんを霊樹の前まで連れていった。