地味なあの子は鬼狩り少女2 〜千年霊樹の後継者〜



「じゃあ、琥珀ちゃん。
試しに、琥珀ちゃんの周りに結界を張ってみて」


そう促された時、



『結ばれた境界を以って
我が領域を作り出せ』

『―――――結界』


唱えてできた結界が、普段のあたしが張るより数倍強い結界でも、あまり驚かなかった。

驚くというより、大きな力を得た充実感があった。

けど、それだけで安心してたら、兄さんを護れない。



「…よし、次っ!!」


あたしは意気込むと、再び意識を霊力と結界に集中させた。

そのまま、結界の形を変えようとして――――――


結果は、



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