地味なあの子は鬼狩り少女2 〜千年霊樹の後継者〜


「……よし」

私は一つ頷くと、手紙をテーブルの上に置いた。そして、

「おっ菓子♪おっ菓子〜♪」

まだ心配そうにしてるみんなの前で、ポテチを頬張った。

「………まぁ、神無がそう言うんなら信じるけど」

「病み上がりだし、無理はしちゃダメだよ?」

「心配だけど……神無はしっかり者だから。信じてるよ?」

そして、私に注目していたみんなが再び動き始める。

ホッと安心した私が兄ちゃんの方をチラッと見ると、

「………ぐぉ〜」

「なんて平和な……」

倒れたまま、ぐっすり熟睡中。


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