地味なあの子は鬼狩り少女2 〜千年霊樹の後継者〜
「あれ、みんなもう帰るの?」
私が首を傾げると、
「あぁ、ちょっと用事残してて」
「ごめんね神無……」
「………すまん」
みんな目を伏せてそう言った。
龍真だけは、私の頭をぽむぽむと撫でるのも忘れなかった。
けど、……そりゃそうだよね。
本当なら……みんなは今日ここに来れるはず無かったんだから。
むしろ、退院パーティーを開いてくれた事に感謝しなきゃ。