地味なあの子は鬼狩り少女2 〜千年霊樹の後継者〜



「そのままだと神無さん、死ぬ事は無いにしろ倒れますよ?」

改めて教えられた事実に、ぐっ…と言葉が詰まる。

「……みたいですね」

「私達の用事のためには、そのままでいてくれた方が助かりますが……そういう訳にも行きません」

「………はい」

素直に頷くと、蓮さんは笑って前を指差した。

「……ほら、着きましたよ」


その指の先には、庭に大きな樹が植えられた一件の家。

その後ろには、広大な森が広がっている。



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