地味なあの子は鬼狩り少女2 〜千年霊樹の後継者〜
溜息つきたいけど、依頼主の前でそれはちょっと……ね。
我慢して溜息を飲み込むと、
「それと………神無さんの霊力をコントロールする話ですが」
これまた重要な話題が振られて、私はそちらへ意識を戻した。
…顔を上げるとそこには、かなり真剣な顔の蓮さん。
「……片桐家のやり方で、霊力を抑えるなら……
今から言う事を護ってください」
そう前置きして、
蓮さんは条件を口にした。
「今日から――――」
そして、その条件は……
「…………え?」
人によっては簡単で、
私にとってはツラいもの。