旅立ち



びっくりして振り向くと
そこには山下クンが立っていた



「あっ…」

驚きとは別に
心の中にはモヤが広がっていた

私はきっと凄い顔をしていただろう...



(あ、この手紙託しちゃおっかな)




「あのさ、
悠探してたんだけど
いないみたいだから
この手紙渡しといてもらってもいい?」


「ユウって…
あ、高橋?」


そう言いながら手紙を受け取ってくれた


「そうそう
お願いします♪
あ、手紙絶対見ちゃだめだよ!」

笑いながら冗談を言うと


「俺そんな悪趣味じゃないから」
なんて笑いながらだけど
真面目に返してきた




(変なやつ(笑)
ま、これで悠も話すきっかけ出来たし
ラッキーかな♪)



自分の気持ちには
気付かないフリをした


今のままならなんとかやっていける



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