旅立ち
あー!!
なんか気持ち悪い!!
モヤモヤが…
(んだよこれっ…
さっき悠に手紙渡しに行った時からだな)
なんかモヤモヤしてるから
すっごい機嫌悪い
「…りさ?」
顔をあげると
彩乃とすみれが立っていた
「ブラックオーラ半端ないんだけど」
(?)
「うさめっちゃ機嫌悪いでしょ?」
すみれは私のことを
“うさ”
って呼ぶ
何でもすみれはウサギを飼ってるらしく、
その名前がりさぴょん何だとか
(それであたしはうさぎかい)
まぁすみれらしい
苦笑いを浮かべながら
「色々とねー
なんかよくわかんないけど気持ち悪い」
「うさ大丈夫〜?
保健室連れてってあげようか?」
「あ、そういう気持ち悪いじゃない
なんか…よくわかんないけど…」
はぁ、
ブラックオーラか…
その名がふさわしい程に
まだまだ真っ暗闇の中を
私はさ迷っていた
突き刺さるような冷たい空気も
濁った空気も
あのときから何一つ変わっていない