不思議の国のアリス



「これで全員揃いましたね。」


そう言ったのはトオルさん。


「アリス、自己紹介。」


私にそう言ったのはセイヤさん。



てか....


「何度も言うけど私はアリスなんかじゃない。私の名前は彩乃。彩乃よ?」


「何言ってるのぉ?おっかしぃーアリス!!」


「どーしたのぉ?おっかしぃーアリス!!」


私を指差してケラケラ笑うリクとウミ。


何!!?なんでそんなに笑う訳!!?


「リク、ウミ....お前らさっきの話ちゃんと聞いてなかったな?」


セイヤさんの低ーい声が響く。

それはもー低ーい声が....


「きっ聞いてたよ!!ね!!ウミ!!」


「もちろんだよ!!ね!!リク!!」


慌てて否定するリクとウミ。


さっきから見ていた感じどうやら二人はセイヤさんが怖いらしい。


「聞いてなかったのか....。後で俺の部屋に来い。」


ため息混じりでそう呟いたセイヤさん。






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