三毛猫レクイエム。
記事はまだ続いていたけど、私は最後まで読めなかった。そこに載っていたのは、私達が花鳥園に行った時の写真。私達が並んで一緒に写真を撮っているところ。私の目には黒い線が入れられてあったけど、見る人が見れば私だとわかる写真だった。
「姫木ちゃん?」
「っ……」
声をかけられ、私は週刊誌を取り落とした。震えながら一向に動かない、いや、動けないでいる私を不審に思ったのか、山里先輩が週刊誌を拾い上げた。そして、その記事に目を見開いた。
「姫木ちゃん……これ……」
突然の出来事に、私の頭は、真っ白になっていた。