欠点に願いを
たまたま隣のクラスに、とても派手な女子がいた。
彼女は我が儘で傲慢で尻軽だって、悪い噂しか無いような子だった。しかし金持ちで可愛かったので、取り巻きまでいる。
こんな偏差値が高い学校に、そんな細かい見栄を張っている人がいるとは思わなかった。
私は別に構わないんだけど、向こうは私が気に食わなかったらしい。どうやら彼女が狙ってる男子が、私と仲良く話してたらしい。
体育の合同授業とかで、ネチネチと嫌がらせをしてきた。くだらないし、気にとめなかった。
やがて二年生になって彼女やその取り巻きと同じクラスになり、嫌がらせは加速する。
一年の時に体育の授業でシカトしてた事が、彼女の怒りを増幅させたようだ。
不幸にも一年の時に仲が良かった友達は全員違うクラスになってしまい、誰も私を庇ってくれない。
完全に虐められていた。
そして不登校になり、……今に至る。
もう彼女らに合わせるつもりは無い。疲れるし、くだらないだけだから。
一人でも勉強だけは続けてた。私に必要だと思うから。
今は担任からたまに電話がきて、一年の時の友達がたまに様子を見に来てくれるだけだ。
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