欠点に願いを

case2.〜宏樹の場合〜

I

｢いや、だから。うっといって言ってんじゃんよ、ばあぁぁぁぁかっ!!!!｣


俺は目の前に立つ二人の野郎を殴り、ダッシュで階段を降りた。
先公に捕まったらめんどくさい。
つー事で、速く逃げる。






俺、米本宏樹(ﾖﾈﾓﾄ ﾋﾛｷ)。
勉強とめんどくさい事が嫌いな中学生。
俺はよく絡まられる。めんどくさいから、理由も聞かずに殴っておしまい。
で、それを先公に見られて、また怒られる。


他のヤツらと話すのもめんどくさい。
だから、学校で俺に友好的に話しかけてくるヤツはいない。




……何で俺が、学校なんて面倒な所に通ってるからって？
それは俺がちゃんと学校に行かないと、親に怒られて面倒だから。
前に家を出た後に公園でサボってたら、学校から親に連絡が行ったらしく、後ですっげー怒られた。マジめんどくさかった。





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