タカラモノ
「ごめん!まった?」
「ううん、ぜんぜん。いこ!」
私の幼なじみの夕貴。すっごくかわいくて性格もいい。だからすっごくモテる。
「いいなぁ、夏実は髪が茶色で。」
「これは色素がうすいからかな?」
そう、私は生まれつき髪が茶色。目も茶色なんだ。でもはっきりいって、得したことはない。
先生からは、髪染めてるだろ!!って入学式に怒られるんだろうなぁ。そんなことを考えてるうちに学校についた。
「やっぱ、何度みても大きいね。」
「うん…。」
道明学院は超お嬢様学校でしかも超進学校。いうならば超エリート高校ってわけ。
あ。言うの忘れてた。
私は日本のトップ、大久保財閥の一人娘。お父さんが社長。だから社長令嬢。
そして私の親友、山下夕貴は山下財閥の一人娘で社長令嬢。
大久保財閥と山下財閥はとっても仲が良くて…。
仲良く手を組んで経済界をほぼしきっちゃってるんです。
いうならば超お嬢様なんです。
だからこんな学校に入学できるの。
私達は1-Ⅰだから二人で廊下を歩いていると、
「あの二人ちょーかわいくね?」
「レベル高!」
なんだか騒がしい。そんなこと気にしていない夕貴は、もう1-Ⅰの扉を開けていた。
私も続けて中に入ると、
「やべぇまじかわいい。」
「ひとめぼれ。」
「二人ともかわいすぎんだろ。」
「俺後ろの子が好みだなぁ。」
あぁ、夕貴はかわいいですもんね。
やっぱもてますねぇ。
すると、先生が入ってきて、

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