はじまり
通りすがり
「ねぇ、みかの好きな人って先輩なの!?」
私は、みかの隣でやこが言った言葉に驚いた。
「みか…先輩が好きなん!?ずっとタメの男子かと思った~」
「えみ…情報遅いし。みかの好きな人ほとんど知っとるよ?」
高校に入学してまだ半年もたってない今は…
ほんのり暑さが身にしみてくる6月の事だった。
日がたつ事に友達が増えていく日々。
そして、楽しい時期でもある今。
毎日の会話が次第に恋の話しへともりあがっていた。
「えみは好きな人おらんの?」
やこがにやりと笑みをうかべながら聞いてくる。
「おるかな…」
みかが「だれだれ?」っと顔で聞いてくる。
「今のクラスやよ。まぁ…3年間同じやけどなぁ…」
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