引っ込み思案な恋心。-3rd~final~
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「……それで、西田さん達はどうなったの?ああなった以上、一緒の班にはいられないんじゃ…?」
「うん。担任の先生が部屋を別にしてくれたよ。私は蘇我さんと一緒の部屋。バスや新幹線の席は元々別々に隣同士だったから、そのままになったけど」
「まぁ〜、明日は帰るだけだもんね。帰ってしまえば関係なくなるし」
その日の夜。
みんなが自由行動から帰ったことが確認されてから夕食を取って、あとはフリータイムになった。
私が大浴場のお風呂に入って帰る途中、たまたま出会った映美佳とあゆに今日あったことを全部話した。
「そう言えば、ななっぺとあかねちゃんは?映美佳、一緒だったんじゃ…?」
「あ、うん。何かあかねちゃんが倉本とケンカしたらしくてさ…。今、ななっぺがついてるんだけど、ほとんどしゃべってくれないんだよね」
「そーそー。私もさっき偶然映美佳に会ってその話聞いてさ。その次は柚の話だし…、何か詰め込み過ぎてパンクしそう…」
「はははっ。あゆ、2年の時も何かでそんなこと言ってたよね〜」
「ああ、確か夏休み明けだよ」
「柚、よく覚えてるねぇ。確かに去年の夏休みも色々あったね。…てか、このメンバーなつかしっ!2年2組を思い出すよね〜」
「ホントだ。偶然にしてはすごい。てかさぁ、まだ3年になって1か月も経ってないのに『懐かしい』ってね…」
「え?映美佳はそーでもなかった?私の感覚がヤバイのかな…」