引っ込み思案な恋心。-3rd~final~
「もしアレだったら蘇我さんにも勉強会、声かけてみたら?もしかしてメンバー多すぎて収拾つかないかなぁ?瀬川に怒られそ…」
「あはは。私も蘇我さんと話してみたいし構わないけど…、部屋を提供してくれてるのは瀬川だしね、瀬川がOKなら誘ってみたらいいんじゃないかな?」
「うん。そうだね。拓に聞いてから誘ってみるよ」
「あー、勉強会で思い出した。この旅行が終わって連休も終われば、すぐに中間テストじゃん。時間流れるの、早すぎ…」
「え!?あゆ、そこまで考えて言ってるのかと思ってたのに、そうじゃなかったの?」
「…私、柚ほど頭の中でスケジュール管理できてないから…、思い付きで言っちゃってたよ。何か一気にブルーになった…」
「まぁまぁ。まだ旅行中なんだから。テストのことはテスト前にまた考えればいいじゃん。それより柚、京都のお土産あまり買えなかったんでしょ?付き合おうか?」
「え?いいの、映美佳!?今からホテルの売店で買おうと思ってたんだ」
「蘇我さんはどうなの?ある程度買ってたのかな?」
「うん。用意してきたお小遣い少ないから、今買ってあるものでいいって…」
「あゆはどうする?部屋に戻る?」
「ごめん。今日は怪談話するって…。私怖いの苦手なのに、パスできなくてさ。行かないとうるさいから帰るわ」
「ドンマイ、あゆ…」